愚痴に近い何かー独身者に向けられる妊娠・出産にまつわる言動編ー

私は妙齢で独身だ。 「ライフプランを考えなさいよ」と助言を受ける。妊娠と出産にはタイムリミットがあるという論理のもと。「ダウン症児が生まれる確率が上がるんだよ?」と、まっとうさを装って意見される。高齢出産には色々リスクが伴うのだという論理の…

映画『雨月物語』(溝口健二監督)を観た

製作:1953年 日本 監督:溝口健二 イタリアからの留学生に「日本の映画で何見たことあるの?」って聞いたら、『東京物語』と『雨月物語』と回答され、ちょっと狼狽えた(ジブリとかを期待していた)。 なんか、よくわかんないけど恥ずかしくなった。 東京物…

映画『片袖の魚』(東海林毅監督)を観た

製作:2021年 日本 「誰かと思った」、「全然わからなかった」、「すっかり女じゃん」という無意識の差別やバイナリーな世界観を反映した言葉がけ*1を、過去にトランス手術を受けた友人にしてしまったことがあるので、鑑賞後は反省の念に潰されて落ち込んだ。 特に…

映画『グッド・ナース』(トビアス・リンホルム監督)を観た

製作:アメリカ 2022年 以下、フィルマークスより転載。 チャーリーの叫びである「できない(I can’t)」、「できない」、「できない」の繰り返しに、ケアワーカーが心の奥底で抱える苦しみと不満がにじみ出ている気がした。私は英語が苦手なので英会話をそのまま理…

映画『私をくいとめて』(大九明子監督)を観た

真剣に描かれているけど重くはない類の恋愛映画を観たくてチョイス。 途中の冗長な感じに飽きてしまったが、休憩を入れて観たら割と楽しめた。のんの演技と演出によって、心の内側の「こんな感じ」を映像にできるのが凄い。ただ、のんを31歳にするのは説得力が…

映画『ほしのこえ』(新海誠監督)を観た

26分の映画。 新海誠を批判しよーというノリで気軽に見たら、めっちゃいいじゃんコレ。一体どうした。 メッセージを発信した時空と、メッセージを受信した時空に隔たりがあることを、SFロボット作品に絡めちゃうのが面白い。メッセージを送信するミカコは、…

映画『君の名は。』(新海誠監督)を観た

『言の葉の庭』が気持ち悪かったので、新海誠を批判してやる〜というノリで観たら、結構良くてびっくりした。過去に観賞した時は超微妙だと思ったのに。(追記: って思ってたんだけど、鑑賞から時が経つにつれ、夢から覚めるようにどんどん疑問点も浮かんでき…

映画『言の葉の庭』(新海誠監督)を観た

監督:新海誠 製作年:2013年 鑑賞日:2016年頃→2022年9月9日再鑑賞 【過去のレビュー】憂いている女性を包容力のある男の子が救ってあげるというヒーローものかな?新海監督は年上のお姉さんが好きなん? 【2022年9月再鑑賞】46分という短さに惹かれて、超…

映画&小説『ペンギン・ハイウェイ』(石田祐康 監督&森見登美彦 著)の感想

映画版 監督:石田祐康 製作:2018年 原作小説 著者:森見登美彦 映画を観てから小説を読んだ。宇多田ヒカルのファンなので、映画の主題歌に宇多田ヒカルの楽曲が使用されていたことから、アニメ作品が存在することは知っていた。歌詞の内容からやや切ない系…

書籍『会話を哲学する』(三木那由他 著)を読んだ

感想とか批判とかはその他の方がたくさん紡いでいるので、そっちを見てほしい。私は読了後に抱いた自身の会話の振り返りをつらつら書きとめた。私は現在、学生寮に住んでいる。この前、陽性者が発生して、しばらく濃厚接触者として過ごした。その期間、陽性…

映画『燃ゆる女の肖像』(セリーヌ・シアマ監督)を観た

監督:セリーヌ・シアマ 製作:フランス 2019年 鑑賞日:2022年9月4日 芸術の秋に、と思って鑑賞した。肖像画を描くことを通して、見つめられることと見つめることの過程を湿っぽく描いていると思う。挿入曲が極端に少ないので、「顔」と「自然音」のそのままの…

映画『思い出のマーニー』(米林宏昌監督)を観た

監督:米林宏昌 製作:2014年 鑑賞日:2014年→2022年8月12日 以下、filmarksより転載 一番好きなジブリ映画は何かと聞かれてこれだと答えたら、「本気で言ってる?」と返されたので、本当にいい映画だったのか再確認するべく何度目かの再鑑賞。結論、やはりい…

映画『セブン(Sev7ne)』(デヴィッド・フィンチャー監督)を観た

監督:デヴィッド・フィンチャー 1995年製作 鑑賞日:2018年→2022年8月14日再鑑賞 以下、filmarksより転載(ネタバレあり) 最高の結末だと思う。 この映画が好きだと先輩に言ったら、箱の中は「犬の首」で、ブラピが狂っていただけ説もあるよと聞き、確かめたく…

映画『私の中のあなた』(ニック・カサヴェテス監督)を観た

原題『My Sister's Keeper』 監督:ニック・カサヴェテス 鑑賞日:2022年8月17日 以下、filmarksから転載 遺伝子操作によって、血液系疾患を持つ兄弟と一致する血液型を持つ子どもがいる。白血球の血液型は数万人に1人の割合でしか一致しない。しかし、兄弟…

服をすべて捨てた理由

「最近、雰囲気変わったよね」 とよく言われる。そりゃそうだと思う。 昨年まで地味な、いわゆるイケていない服を3日サイクルペースで着ていたので、最近綺麗めな服を着ていることに印象の違いを感じるのだろう。 かつてはおしゃれが特に好きなわけではなかっ…

第8回『ぐんまちゃん』を観た

A「みーみとパパ」みーみのママは俳優、パパは小説家。パパの見た目は、金田一チック。おそらく推理小説家だから横溝正史からヒントを得た?群馬の小説家といえば、萩原朔太郎や土屋文明、田山花袋あたりか。推理小説に詳しくないのでちょっと調べてみたら、…

第7回『ぐんまちゃん』を観た

A「キャンプへゴー!!」 キャンプに来たぐんまちゃん。そこはどこだ。榛名湖*1?赤城の大沼*2?菅沼*3?キャンプとかカヌーとか、レジャーには事欠かない、それが群馬県。アニメから確認できるのは湖畔であることだが、群馬県は湖畔のキャンプ場だけでも複数…

第6回『ぐんまちゃん』を観た

A「ものしり博士やる気がなくなる」あ~、タイトルコールの声が良い♡ ・かくれんぼをしていないから、「見つかる」なんてしない・フリーランスの自由人(腰が痛い腰痛持ち的な?)だ・大人はこどもより疲れているんだから、大人にやさしくしなさいと理屈を並べて布…

第5回『ぐんまちゃん』を観た

A「ゆうみとぐんまちゃん」 ぐんまちゃんの妹はゆうみ。元々、ぐんまちゃんは「ゆうま」ちゃんという名だった。 突然「そんなに楽しくない」と言うぐんまちゃん。え?なんで?やばい、超かわいい。「やっぱり、楽しくない」とても苦しそう。唐突に病むぐんまちゃん、…

第4回『ぐんまちゃん』を観た

A「おじさんとおでかけ」 ぐんまちゃんの叔父さんはアキオという。ネーミングの由来を知りたい。ぐんまちゃんのお父さんは双子で、その弟らしい。どちらかっていうと、やんちゃでちょっとだらしない兄貴っぽいキャラである。 アキオ曰く、「どこへ行ってもいい…

第3回『ぐんまちゃん』を観た

A「おしえて!ものしり博士」人と関わるのがあまり好きではない博士の登場。 そんな陰湿な人物が好奇心についてぐんまちゃんに説く。いやいや、あんた、どちらかっていうと、ぐんまちゃんを見習う立場だろ。 ぐんまちゃんの疑問は意外に深い。「今日」の次は明日…

第2回『ぐんまちゃん』を観た

多分アニメぐんまちゃんが伝えたいことは、OP曲『SWICH!』*1の歌詞の通りなのだと思う。「みんなと違ったこの心はルール違反かな?」「君のたった一言で全ての意味が全部あっけなく変わっていく」「僕らが育ててるこの気持ちは宝物」「もっともっと遠くまで…

第1回『ぐんまちゃん』を観た

Aパート「こんにちは!ぐんまちゃん」もぅとにかく、ぐんまちゃんがかわいい。困惑する顔、もぐもぐ咀嚼する顔、横顔、悩む顔、どれをとってもかわいい。何より声がいい。声優は群馬県出身の高橋花林さん。ちっちゃい系キャラにありがちな元気いっぱいキラキラ…

アニメ『ぐんまちゃん』を観た

ぐんまちゃんとは、現群馬県知事山本一太に「群馬県最大のキラーコンテンツといっても過言ではない*1」と言わしめた、恐るべきキャラクターである。 現在のぐんまちゃんの原案は、とある県職員のデザイン案が1994年の大会マスコットキャラクターとして採用され…

お正月

アニメぐんまちゃんを見ました。

はじめまして

はじめまして。 霞沢(またの名を加藤)といいます。 ぼちぼち気が向いたときに書いてみます。