第8回『ぐんまちゃん』を観た

A「みーみとパパ」
みーみのママは俳優、パパは小説家。
パパの見た目は、金田一チック。おそらく推理小説家だから横溝正史からヒントを得た?
群馬の小説家といえば、萩原朔太郎土屋文明田山花袋あたりか。
推理小説に詳しくないのでちょっと調べてみたら、日本のミステリー小説黎明期を支えた渡辺啓助という作家が、群馬県渋川市に縁があった。県で企画展示を開催したこともあるらしい*1
そういえば、横山秀夫クライマーズハイ』の舞台は群馬だし、同じく横山原作の映画『64ロクヨン』は設定が群馬だったな。

このパパは娘を癒しの対象と見なすわりに、仕事に集中したいときは放っといてくれという。
娘をいいように扱う父親は、最悪な野郎かも。みーみがまるでペットみたいじゃないか。

B「あおまのお留守番」
あおまの両親は両方とも学校の先生。あるある。

もしかして、Aパートでかかあ天下を描こうとして、コンプラ的に良くないという意見が出たから、このBパートでかかあ天下要素を薄めた?

あおまの勝気でわんぱくな感じが好きだ。
あおまは敷かれたレールをレールと気が付かずに辿って幸せになるタイプだろうなぁ…。
あとでレールに乗っかった人生だったと気が付いたとき、人生を受け入れる精神を身に付けているのか、全てが信じられなくなって引きこもってしまうかは、分からない。
なんとなく、一度メンタルを崩しそうな奴だなと想像している。

公式の設定によると、ロボットの「グングンマー」*2は「グン」「グン」「マー」に分解可能で、
「グンマーグン」、「マーグングン」にもなるらしい。
発想が素晴らしい。
真面目に、商品化してみては?

C「ぐんまちゃんの不思議な朝」
この回のストーリーは、ぐんまちゃんが2重になった予知夢らしきものを見ており、現実に戻ろうとするというもの。
かわいいタッチで描かれるから、のほほんと観ることができるのだけど、
よくよく考えれば結構怖い話である。
というのも、
ジョジョの奇妙な冒険(荒木飛呂彦)という超大作漫画をご存じだろうか。
この回は、ジョジョ4部で描かれる、ラスボスこと吉良吉影戦によく似ている。

ある地点で時が吹っ飛び、しかも時が巻き戻され、また同じ時を繰り返すッッッ!
状況は悪くなるばかりなのに、時が吹っ飛んでしまうから手立てがない。
一体どうすれば!?と悩む。

なんやかんやで自力で解決しちゃうぐんまちゃんは強い。
読書をしている余裕まである。お前は承太郎か?

でもこれだけは言いたい。
ぐんまちゃんよ、おかわりくらい自分で盛れ。

*1:

www.walkerplus.com

*2: