第1回『ぐんまちゃん』を観た

Aパート「こんにちは!ぐんまちゃん」
もぅとにかく、ぐんまちゃんがかわいい。
困惑する顔、もぐもぐ咀嚼する顔、横顔、悩む顔、どれをとってもかわいい。何より声がいい。声優は群馬県出身の高橋花林さん。
ちっちゃい系キャラにありがちな元気いっぱいキラキラ系ボイスではなく、「なんだか疲れちゃったなぁ」と容易に言えるダルゆる系ボイスだから、ぼけっとしたテンションで聞ける。癒し。

 

話の内容は、焼きまんじゅうの普遍論争について。
餡入りと餡なしどっちがいいか?という、割とどうでもいいやつ。

私は餡なししか食べたことがないが、餡入りも美味しいはずだと勝手に決めつけているから、答えを出すことができないでいる。

 

見どころは、ぐんまパワー(G)を放つぐんまちゃん。パワーチャージ中に一瞬「はっ」って言うんだけど、それがかわいい。
割と尺をとって、ポーズを決めて、えげつない量の「G」を放っているのに、効果は誰かを癒すことのみ。だからぐんまパワーを放ったところで、問題は何も解決しない。
だがそれがいい

 

ぐんまちゃんママが登場。子どもで味覚実験をしちゃうマッドみのある人物である。結構ヤバい奴なんじゃないか?とさらっと匂わせてAパートは終わる。


温泉に入ればメンタル回復するのは真理なので、みんなぐんまにおいで。

 

Bパート「ぼうけんへゴー!!」
ぐんまちゃんがさっそく音痴でかわいい。

群馬で丘をみたら古墳と思え。それくらい古墳の数が多い。
確か東日本で一番と聞いたことがあったような…と思って調べてみると、古墳数は東日本内では千葉についで二位、でも県のHPには「東日本最大の古墳大国」とあったりして、なんだかよく分からん*1

でも確かに、散歩すればそこら辺に古墳がごろごろ存在する。中には、住宅地の中に古墳が保存されていたりする。開墾や開発のためにぶっ潰された古墳も相当数あると予想される。

出土した土器などを展示している埋蔵センター的な施設もいくつかあり、歴史好きなら結構面白い土地だったりする。貴重な副葬品や甲を身に付けた人などが発掘されて、ときおり全国的なニュースになることもある*2

そういえば、小学校のときの担任の先生は、平日は教師をして、休日は発掘調査の手伝いをしている人だった。父が子どものときには、畑作業を手伝っていると土器の欠片がよく出てきたそうだ。

 

ハニワたちによって案内されたのはハニワの里。
この里では「古い歴史に生きる一族」が「新しい時代にも対応できちゃう」らしいので、おそらく漢字の「群馬」内と比較しても最も意欲的な場所だろう。

 

古墳のダジャレはまじでつまらん。
奴は前方後円墳なのだから、名前通りに解釈して擬人化するなら、円の部分が下方にくるのでは?と思ったが、前述リンク内大きさ比較の図では円の部分が上方にきているから、なんでもいいのか。

前が上、後ろが下とは限らないけど、前が下よりはしっくりくるんだけどな。
しかしぐんまちゃんのかわいさが際立つからなんでもよし。

 

Cパート「ヤヨイヒメあらわる」
群馬県のお隣にある某イチゴ県に喧嘩を売っている回。
群馬県産イチゴ「やよいひめ」をとにかくアピールするべく、やよいひめが一番!を連呼する。どうでもいいけど、ぐんまちゃんのガチャ目かわいい。


アニメ中で解説されているが、やよいひめの親の親はとちおとめ。失笑するしかない。でも、やよいひめは確かに美味しい。手作りのケーキに使用すれば、それだけでお店の味になる(気がする)。

みーみの「裏がある」とか、鏡の「それは、とち(ピー音)tめです」などの発言は、大人も視聴することが配慮された上での、大人こそがふふっと笑える点である。つまり、親子で楽しめるアニメなのだ。
このようなさりげなく大人がふふっと笑えるポイントを盛り込むことは、子どもにとって一緒に同じものを見ているはずの他者が自分とは異なる点に笑う現象であり、それは自分と他者との認識の違いを感じる契機となるだろう。それと同時に、でも他者と同じものを見て満足しているという場の共有感や一体感をもつこともできるから、「他人という訳の分からなさを抱えたまま一緒に笑う」という経験ができるのである。
分からないものを分からないままにして共に楽しめる人は、多様性が叫ばれている昨今ではきっと貴重な存在になると思う。知らんけど。

素晴らしいことに変わりはない。

 

あと、お姫様ヤヨイヒメに、やなせたかしっぽさを感じた。