第4回『ぐんまちゃん』を観た

A「おじさんとおでかけ」

ぐんまちゃんの叔父さんはアキオという。ネーミングの由来を知りたい。
ぐんまちゃんのお父さんは双子で、その弟らしい。
どちらかっていうと、やんちゃでちょっとだらしない兄貴っぽいキャラである。

アキオ曰く、「どこへ行ってもいいし、これから何をやってもいいんだ。全部自分で決められることが、自由さ」と。
本当にそれは自由なのか。


どこへ行ってもよくて、何をしてもいいとき、我々は「はて、何をすればいいのか」と悩んで、逆に何もできなくなってしまうことがある。
どこへ行ってもいいと言われて躊躇わずにすいすい移動できる人は、「いつまでに」とか休日期間といった時間的な制限があったり、「こことここは周りたい」という事前に知っている場所の情報と自分の趣向という制限があったりする場合が多いのではないだろうか。
これから何をやってもいいと言われるときも同様である。

時間的、空間的な制約を受けているから、障害や抵抗を感じることなく行為できる。
時間内にやるべきことはあるものの、どう頑張ってもめっちゃ暇な仕事と、すいすいと業務を遂行することができて時間内に終わらせることができる仕事であれば、どちらがより自由を感じるだろうか。

アキオの場合は、「自由には責任が付きまとう事を、俺は分かっているぞ」という自覚の表明みたいなものなのだろう。大人だね。

大人の遊園地(公営ギャンブル)へ連れてこられるぐんまちゃん、い~ね~。*1

トリ飯とは、「上州御用鳥めし」のこと。企業名から、単に「登利平(弁当)」って呼んだりもする。紛れもなく美味しい。
ムネ肉のみの「竹」とモモ肉も入った「松」がある。*2
竹の方が安いから、アキオはこっちを勧めている。
でも私は竹の方が好きだ。金額に関わらず竹を買う群馬県民、多分多いんじゃないかな。なぜだろうね。タレの相性がムネ>モモだからかな。

 

アキオ語録が勉強になるのでメモ。
3連単:1~3位をすべて正確に当てること
3連複:1~3位までの順位は問わない。3つの数字の組み合わせがあっていれば勝ち
こんなことを7歳児に教え込む内容なのに、なぜこの回はおとがめなしで、第11回は知事の怒りを食らったんだろう。

甥のためにアイスクリームの一つも買えないし、子どもをこそこそギャンブルに連れていくアキオは、ご近所親戚からしたら子どもを関わらせたくはない人物だろう。

いるっちゃいるよねこういう人。こんな人物をゆるキャラ合戦に参戦させるアニメスタッフのセンスすげぇと思う。

でもさ、公営ギャンブルに子どもを連れて行くのってそんなに後ろめたいことなのか?
行ったことないので実情は知らないが、賢く楽しめればいい勉強になるのでは?なんて思うのだが。数学の勉強にならないかな。

 

B「ちょっとお疲れ?ぐんまちゃん」
ナレーションとナチュラルにお喋りするぐんまちゃん。
他の人となんとなく喋りたくないブルーな日なんだと白状するぐんまちゃん。
元気じゃないこと、元気が出ないことを堂々と表に出せるゆるキャラ、なんて愛おしいんだ。
唐突に病むことができるご当地キャラが、かつていただろうか。

ここでナレーションが便宜的にハニワの姿で登場する。ナレーションの正体は、ぐんまちゃんのイマジナリーフレンドらしい。
「イマジナリーフレンドとは、つまり空想です」という説明がなされたが、それって幻覚のことだよね??(後日追記:「イマジナリーフレンド」とは、幼少期、とくに長子や一人っ子が抱く空想上のお友達のことらしい)

 

で、空想のお友達とお散歩しちゃうぐんまちゃん。以下順路。
河鹿橋(伊香保温泉)
利根川(たぶん水上あたりでキャニオニング)
榛名神社
尾瀬
八木節;屋台で売っていたコロリンシュウマイとは、桐生市の名物らしい*3。(私は北群馬郡出身なので、桐生方面には疎い)
湯もみ(草津温泉)
眼鏡橋

試しにGoogleマップにこの順序通り、県庁発着で入力してみたら、自動車で11時間かかる。北海道民もびっくりな移動距離と詰め込み具合である。
ぐんまちゃんは「素敵な一日」と表現したから、一日で巡ったらしい。
しかし間抜けな順路だ。行くなら伊香保と榛名、尾瀬と水上はセットでしょう。
適当に、県庁→桐生市眼鏡橋草津温泉榛名神社伊香保→水上→尾瀬→県庁にしたら、8時間に短縮された。

確かに温泉は正義だ。群馬には、有名どころでなくても、あちこちに温泉がある。
市町村在住者の割引券などもあるので、積極的に活用したい。
最近残念だったのは、ばんどうの湯が閉館したこと。格安+眺望良でお気に入りだった。と思ったらリニューアルしてた。*4(料金は2倍近くなってる)

 

C「どこにいるの?ぐんまちゃん」
この回はED曲の歌詞「ないないないよ問題はない~君がそばにいたら~」を体現したような話。

もしかして、ママがもっているのはHARADAのラスクか?*5

なんだか皆トラブルを抱えている模様。
なるほど病んでいるときにぐんまちゃんが必要だと気が付くのね。
給料全額ギャンブルに突っ込むアキオも登場。彼こそロックだ。

その頃、肝心のぐんまちゃんは、引きこもりの物知り博士にアイドルを引き合わせていた……。

なんでこの回だけ最終回チックな〆なんだ???

*1:

群馬県は2004年に高崎競馬場は閉鎖されるまで、4種コンプしている県だった。現在は、前橋競輪、伊勢崎オート、桐生競艇

*2:登利平のHP https://www.torihei.co.jp/takeout/

*3:

cororin.aikotoba.jp

*4:

www.bandounoyu.com

*5:

www.gateaufesta-harada.com